これはスケールメリットでコストダウンしたように見えても、在庫の滞留により資金が固定されることや、リードタイムが長いことによる受注機会損失がより大きいことが分かってきたからである。
例えば半導体の値段が時間とともに下がる時代に、まとめ買いをして半導体の在庫を持てば、本当にコストダウンになっているか、疑問が残る。
企業内のビジネスプロセスが分断していたのと同じように、企業間のビジネスプロセスも分断している。個々の企業が自身の最適化を目指すが、サプライチェーン全体でみると在庫が滞留したり、スピードが阻害されていることが多い。
従来、これは、企業の独立性ゆえにむしろ当然の事として考えられてきたが、振りかえってみればトヨタのカンバン方式では企業を超えてサプライチェーンがマネージメントされているのである。
企業内のビジネスプロセスの流れを良くする理念がBPRであり、それを支える情報技術としてのERPがある。同様に、SCMの場合には異なる企業間のプロセスを整流化するので、情報技術としてのSCPが必須の手段となる。